「窓の断熱性能ってそんなに違うの?」と家づくりを考える中で気になったことはありませんか?
特に寒さや暑さを感じやすい窓は、家の快適さを左右する大きなポイントです。
そこで注目されているのがトリプルガラスです。
今回は、トリプルガラスを採用した我が家のリアルな体験談をもとに
住んでみてわかったメリット・デメリットを詳しくご紹介します!
「トリプルガラスって本当に必要?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
- トリプルガラスの特徴、メリット・デメリットがわかる。
- あなたにトリプルガラスが必要かわかる。
- 家の快適さを決める窓選びのポイントがわかる。
トリプルガラスとは?特徴を簡単に解説
トリプルガラスの構造とは?
トリプルガラスは、その名の通り、3枚のガラスが使われている窓ガラスです。
ガラスの間(中空層)には空気や特殊なガス(アルゴンガスなど)が入っています。
この空気の層が3枚のガラスの間に入っており、外の暑さや寒さを伝わりにくくする役割を持っています。
つまり、夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境を作ってくれます。

窓ガラスの間に入っているガスにも種類があるよ。
ガスの種類によっても断熱性が変わってくるよ。
ペアガラスとの違い
よく使われるペアガラス(2枚ガラス)との違いは名前の通り、ガラスの枚数が3枚か2枚かの違いです。
トリプルガラスは1枚多い分、より高い断熱性や防音性を持っています。
断熱性が高いのならトリプルガラスがいいじゃん!と思うかもしれませんが…
トリプルガラスは重さや価格が上がるので、その点はしっかり考える必要があります。
実際に住んで感じたトリプルガラスのメリット


実際にトリプルガラスの家に住んでみると、たくさんのメリットがありました。
その中でも特に感じたことを紹介します。
【メリット①】冬は暖かく、夏は涼しい
トリプルガラスの一番のメリットは、やはり断熱効果の高さです。
- 冬場は、窓から冷気が入りにくく、暖房の効きが良い。
- 夏場は、外からの熱をカットしてくれるので、エアコンの効きが良い。
- 結果として、冷暖房の使用が減り、電気代の節約につながる。
特に冬の朝、窓際にいても「ヒヤッ」とする感じがほとんどなく、快適に過ごせるのは大きなポイントです。



ただ、完全に熱を遮断してくれるわけではないので
期待しすぎるのはやめたほうがいいかも。
【メリット②】結露がほとんど発生しない
寒い季節に起こりやすい「結露」。
窓に水滴がついて、カーテンが濡れたり、カビが発生したりすることもありますよね。
でも、トリプルガラスにしてからは、結露がほとんどなくなりました。
- 部屋の中と外の温度差があっても、結露しにくい。
- カビやダニの発生を抑えられるので、健康的。
- 窓の掃除が楽になる。
家のお手入れが楽になるのは嬉しいポイントです。
この画像は外がかなり寒く、中は暖かく湿度のある状態で撮った写真です。


写真ではわかりにくいですが、結露をしているのは外側のガラスのみで、中のガラスはサラサラでした。
【メリット③】防音効果が想像以上に高い
住んでみて驚いたのが「防音効果」です。
3枚のガラスが音をしっかり遮断してくれるので、外の騒音がかなり軽減されました。
子供たちが外で遊んでいても、ほとんど声が聞こえません。
- 車の音や人の話し声が気にならなくなった。
- 室内の音が外に漏れにくいので、プライバシーが守られる。
- 静かな環境でリラックスできる。
我が家もなのですが、特に道路沿いの家にはおすすめです。
トリプルガラスのデメリットも正直に紹介
もちろん、トリプルガラスにもデメリットはあります。
実際に住んでみて気になった点を正直に紹介します。
【デメリット①】コストが高くなる
トリプルガラスは普通の窓よりも高性能な分、どうしても価格が上がります。
コストが高いということは、それだけ優秀な窓であるということでもあります。
- ペアガラスと比べて価格が1.5倍〜2倍になることも。
- 家全体の窓をトリプルガラスにすると、初期費用が高くなる。
- 長い目で見れば光熱費の節約につながるが、導入時のコストは考慮が必要。
【デメリット②】窓が重くて開閉しづらい
ガラスが3枚もあるので、その分、窓自体の重さが増します。
- 窓の開け閉めが少し大変。
- 小さい子どもや高齢の方には扱いづらいことも。
- 大きな掃き出し窓はハンドルが必須になる。
日常的に窓を開け閉めすることが多い場合は、少し気になるかもしれません。
正直言って、大きい窓の場合はめちゃくちゃ重いです。
リビングの掃き出し窓は、長男が小学1年生の時に開けるのも一苦労でした。
あと、よく嫌がられるのがこのハンドルです。


見た目をすっきりさせたい人は、このハンドルが気になる人もいるみたいです。
たしかに、かなりゴツイのでシンプルな家では悪目立ちしそうです…。



大きなハンドルだからカーテンやブラインドなどに
干渉しないように設計してもらおう!
トリプルガラスはどんな人におすすめ?


実際に住んでみて、トリプルガラスはこんな人におすすめだと感じました。
- 寒い地域に住んでいる人。
- 冷暖房費を少しでも節約したい人。
- 結露やカビ対策をしっかりしたい人。
- 騒音が気になる場所に住んでいる人。
特に、寒い地域に住んでいる人にはかなりおすすめだと思います。
というのも、実際に暮らしてみて感じたのが…
夏の暑い時期の断熱効果はあまり高くないと感じました。
もちろんペアガラスなどと比較すると全然違いますが、トリプルガラスでもある程度の暑さを感じます。
ですが、寒い時期は冷気をかなりカットしてくれてる印象です。
なので、寒い地域に家を建てるなら、かなり効果はあるのかなと思います。
逆に、そこまで気候の影響を受けない地域なら、ペアガラスでも十分かもしれません。



トリプルガラスは、夏より冬のほうが効果を実感できるよ。
【めっちゃ重要】後悔しない窓選びのポイント
窓は家の断熱性や快適性を大きく左右します。
特にガラスの種類やフレームの素材によって、性能が大きく変わるため、しっかり選ぶことが大切です!
① 窓ガラスの種類と選び方
ガラスは、断熱性・防音性・安全性などの観点で選びます。
以下の表で、主な種類と特徴を比較しました!
ガラスの種類 | 特徴 | 断熱性 | 防音性 | 安全性 | 費用 |
---|---|---|---|---|---|
単板ガラス | 1枚のガラスで構成される | ✕ | ✕ | ✕ | 安い |
複層ガラス(ペアガラス) | 2枚のガラスの間に空気層を設けたもの | ○ | ○ | △ | 普通 |
Low-E複層ガラス | ガラス表面に特殊金属膜をコーティング | ◎ | ○ | △ | やや高い |
トリプルガラス | 3枚のガラス+2層の空気層 | ◎◎ | ◎ | ○ | 高い |
防音ガラス(防音合わせガラス) | 防音シートを挟んだガラス | △ | ◎ | △ | 高い |
防犯ガラス(合わせガラス) | 2枚のガラスの間に強化フィルムを挟んだもの | ○ | ○ | ◎ | 高い |
ガラス選びのポイントとしては…
- 断熱性を高めるなら…「Low-E複層ガラス」や「トリプルガラス」
- 防音性を重視するなら…「防音合わせガラス」
- 防犯対策を強化したいなら…「防犯ガラス」
冬の寒さや夏の暑さをしっかり防ぎたいなら、Low-E複層ガラス以上の性能を選ぶのがオススメです!



窓は家の中で1番外の温度を取りこむ場所なので、
こだわって損はないと思うよ。快適さは窓で決まる!
② 窓フレーム(サッシ)の選び方
フレーム(サッシ)の素材によっても、断熱性や価格が変わります。
以下の表で、主な種類と特徴を比較しました!
フレームの種類 | 特徴 | 断熱性 | 耐久性 | メンテナンス性 | 費用感 |
---|---|---|---|---|---|
アルミ | 軽くて丈夫だが、熱を通しやすい | ✕ | ◎ | ◎ | 安い |
樹脂 | 断熱性が高いが、やや強度が低い | ◎ | ○ | ○ | やや高い |
アルミ樹脂複合 | 外側がアルミ、内側が樹脂で機能と価格のバランスがいい | ○ | ◎ | ◎ | 普通 |
木製 | 高断熱でデザイン性も良いが、メンテナンスが必要 | ◎ | △ | △ | 高い |
結局どれがいいの?と言われると…
個人的には樹脂フレーム一択かなと思います。
デザインやこだわりとして、木製フレームはありだと思いますが
やっぱり経年劣化やメンテナンスが気になるところ。
アルミ樹脂複合フレームは価格と機能のバランスの取れた選択肢ですが…
アルミは樹脂より約1,400倍も熱を伝えやすいという性質があります。
そう考えると、やはり樹脂フレーム1択だと思います。



わからなければ打ち合わせの時に
「オール樹脂サッシがいいです!」と伝えればOK!
【まとめ】トリプルガラスの家は快適だった!


実際に住んでみると、トリプルガラスの断熱効果や防音性に驚きました。
前住んでいた家は窓からの冷気が酷くて悩んでいましたが、今はかなり快適です。
窓の種類による家の快適さは想像以上に高く、暮らしやすさに直結します。
価格が高かったり、重いなどのデメリットはありますが
それを上回るメリットで、家の快適性を高めてくれます。
個人的には、「オール樹脂サッシのトリプルガラス」がおすすめです。
金額的に難しかったり、温暖な気候の地域に住んでいるなら
「オール樹脂サッシのLow-E複層ガラス」でもいいと思います。
フレーム(サッシ)だけはオール樹脂サッシにしてくださいね!
なんとなくで窓ガラスを決めるのは取り返しのつかないことになります。
この記事を参考に、ぜひ1度検討してみてください!