「ウォークインクローゼット(WIC)って流行ってるけど、実際どうなの?」
間取りを考える時に、服の収納はどうしようか悩む人は多いと思います。
広い収納スペースとして便利ですが、実際に使ってみると意外な落とし穴もあります。
先に結論をお伝えすると、こんな人はウォークインクローゼットが向いています。
- 「服以外に布団なども一緒に収納したい。」
- 「とにかく広い収納スペースが欲しい。」
- 「家族全員の洋服収納をまとめて管理したい。」
ただ、「クローゼットと比べて無駄スペースが増える」などの欠点あることも事実です。
この記事では、ウォークインクローゼットは本当に必要なのか?どんな人に向いてるのか?について
解説したいと思います。
- ウォークインクローゼットを採用するなら考えておくべきこと。
- ウォークインクローゼットの意外な欠点。
- ウォークインクローゼットが向いている人
WICを採用するなら考えておきたい5つのこと
まずは、ウォークインクローゼットを採用するうえで考えておきたい5つのことについて解説します。

実際に我が家でも採用してみて感じたことや
考えておいて欲しいことをまとめたよ。
1. 収納量は本当に十分?意外と狭く感じることも
ウォークインクローゼットは広い収納スペースとして人気がありますが、「思ったより狭かった」
と感じる人も多いです。
思ったより狭く感じる理由
- ハンガーパイプや棚を設置すると、実際に使えるスペースが減る。
- 収納の配置によってはデッドスペースができる。
- 洋服以外の収納も考えると、思ったより余裕がなくなる。
ウォークインクローゼットってなんとなく、広くて収納に余裕のあるイメージがあるかと思います。
でも、意外と収納をしてみるとスペースが足りなかったり、微妙に入らなかったりします。
特に、洋服以外も収納する場合は収納が足りない!ってことになりやすいです。
狭く感じないための対策
- 事前に収納するものをリストアップし、適切なサイズを決める。
- 可動式の棚や引き出しを活用し、無駄なスペースを減らす。
- 家族全員の荷物を想定し、将来の収納量も考えて設計する。
まずは、今持っているものをすべてリストアップしてください。
可能であれば、並べてみると意外と服を持っていることに気づくと思います。
また、将来増えるであろう洋服(習い事の服、制服など)も考えるとグッドです!
可動式で高さを変えられる棚にすることで、無駄なスペースを減らすことができます。
広く見えても実際には収納できる量が限られるため、しっかり計画を立てることが大切です。



ほとんど着ることがなくなった服とかは
引っ越し前に断捨離しておくと◎
2. 動線は大丈夫?使いにくい配置に注意!


ウォークインクローゼットの場所や部屋の形によっては、使いにくく感じることがあります。
例えば、リビングから直接入る配置だと、来客時に使いにくかったりします。
脱衣所やランドリールームから遠いと片付けが大変になりますよね。
生活導線を意識しながら間取りを考えるのがおすすめです。
また、ウォークインクローゼットの通路が狭いと出入りやすれ違いができないなども考えられます。
ウォークインクローゼットのよくある失敗例
- 寝室から遠いと着替えが面倒。
- リビングや玄関から丸見えで、来客時使いづらい。
- 2階にあり上り下りが大変。
- 脱衣室やランドリールームから遠くて不便。
- 通路が狭いと出入りしにくい、すれ違いができない。
- 収納場所が分散すると、物を探す手間が増える。
使いやすくするための解決策
- 寝室や脱衣室の近くに配置し、スムーズな動線を確保する。
- 最低でも通路幅を90cm以上確保し、動きやすくする。
- 使用頻度の高い衣類は手前に収納し、すぐに取り出せるようにする。
- 収納場所を種類ごとにまとめておき、収納をしやすいようにしておく。



使いやすさを考えた配置にすることで
収納スペースが無駄にならず快適に使えます。
3. 湿気とホコリが気になる?換気・湿気対策が必要!
ウォークインクローゼットは密閉空間になりやすく、湿気やホコリが溜まりやすいです。
洋服は湿気によりカビが生えやすく、ほこりも発生しやすいです。
特に、ウォークインクローゼットにすべての衣類を収納する場合は注意が必要です。
季節ものは半年間くらいは使用しないので
「いつの間にかカビが生えてた!」「ほこりまみれ!」なんてことになりかねません。
適切な湿度管理とほこり対策をする必要があります。
ウォークインクローゼットのよくある悩み
- 湿気がこもってカビが発生しやすい。
- 衣類や布製品にホコリがたまりやすい。
- 空気の流れが悪いと、こもったニオイが気になる。
安心して収納するための解決策・予防策
- 換気扇を設置し、空気の流れを作る。
- 除湿剤や調湿材を活用し、湿気対策をする。
- 定期的に掃除をし、ホコリがたまらないようにする。
せっかくの収納スペースをきれいに使うために、湿気対策はしっかり行いましょう。
「窓をつけて換気したらいいんじゃない?」と思うかもしれませんが…
個人的には「窓は絶対につけない方がいい」と思っています。
なぜかというと、日光で服が日焼けしたり、窓付近は結露しやすいからです。
あと、たぶんほとんど開けないと思います。
特に私たちみたいな共働き世帯だと、そもそも日中にあまり家にいないです。
それに、雨の日や花粉や黄砂が飛来しているときも開けないですよね。
なので、ウォークインクローゼットには、基本的につけないほうがいいと思います。
4. 結局、物置にならない?整理整頓が大切!
ウォークインクローゼットは広い分、「とりあえず入れておこう」と考えがちです。
その結果、気づけば物置状態になってしまうことも。
正直、広くてドアで仕切られてるから、あまり散らかってる気がしないんですよね~。笑
急な来客が来たら「とりあえず、ウォークインに隠しちゃえ!」的な。←緊急の場合だけですよ?笑
普通の物置なら適当にモノが散乱していても、ある程度大丈夫ですが…
ウォークインは毎日使う衣類を収納する場所なので散らかっていると使いにくくなります。
物置ウォークインのよくある問題
- 着ない服や使わないものがどんどん増える。
- 何がどこにあるかわからなくなり、探すのが大変。
- 整理整頓ができていないと、結局使いにくい。
- 掃除もできずに衛生的にも悪い。
物置ウォークインになるのを防ぐ方法
- 定期的に不要なものを処分し、収納を最適化する。
- カテゴリごとに収納場所を決め、見やすく整理する。
- ラベルや仕切りを使って、わかりやすく収納する。
- 収納ケースを使って、大まかな収納場所を決める。
収納スペースを最大限活用するには、こまめな整理が欠かせません。
処分したり、整理するのは言うのは簡単ですが、実際は難しいですよね。
わかります!でも、せっかくウォークインを作るなら整理整頓は必須です。
きっちりする必要はないので、収納ケースやかごに種類ごとに分類して収納するだけでもOKです。
最初から、ここにはこれを収納すると決めると大変なので、ざっくり分けるのがコツ!



我が家はTシャツ類はハンガー収納。
それ以外は種類ごとに収納ケースや棚に分けて管理してるよ。
もちろん、きっちりじゃなくてざっくり。
我が家のウォークインクローゼットはこんな感じで収納ボックスにざっくり分けてるよ。
おしゃれではないけど、使いやすいし透明だから何が入っているかわかりやすいのも◎


5. コストはかかる?普通のクローゼットより高くなる?
ウォークインクローゼットを作るには、通常のクローゼットよりもコストがかかる場合があります。
床面積が増えたり、照明や換気設備、造作棚などを作るとコストアップに繋がります。
また、通路がある分デッドスペースができるので、コスパ的にも悪くなりやすいです。
コストがかかる理由
- 壁や床の面積が増えるため、材料費が上がる。
- 照明や換気設備を追加する必要がある。
- 造作棚や稼働棚を作るとコストが増える。
- 広く作りすぎると、無駄なスペースが生まれる。
- 通路がある分デッドスペースができる。
コストを抑えるポイント
- 必要な広さをしっかり計算し、ムダを省く。
- 壁を減らし、オープン収納にすることでコストダウン。
- 最低限の設備でスタートし、後から必要に応じて追加する。
- 棚などは既製品を使用し、コストカット。



コストと使いやすさのバランスを考えながら
最適な収納方法を選びましょう。
ウォークインクローゼットが向いている人・向いていない人


ウォークインクローゼットを作るのに向いている人
- 服以外に布団なども一緒に収納したい人。
- とにかく広い収納スペースが欲しい人。
- 家族全員の洋服収納をまとめて管理したい人。
ウォークインクローゼットを作るのに向いていない人
- 収納をコンパクトにまとめたい人。
- クローゼットにお金をかけたくない人。
- 整理整頓が苦手な人。
ウォークインクローゼットは、すべての人にとって最適な収納方法とは限りません。
自分たちに向いているのか?必要か?ということをよく考えてから採用するようにしましょう。
流行ってるから採用するのは、後悔に繋がるので気を付けてくださいね。
必ず、自分のライフスタイルに合った収納方法を選びましょう。
最後に、もう一度後悔しないための5つのポイントをまとめました。
ぜひ、家づくりの参考にして後悔しない選択をしてくださいね。
- 収納するものをしっかりリストアップする。
- 動線を考えて配置を決める。
- 換気・湿気対策をしっかり行う。
- 定期的に整理整頓をする。
- コストがかかるものだと意識する。

